まこちん
2016年04月18日
01:19
何の前触れもなく、5ヶ月ぶりにブログを更新してみました。
Flickrに投稿する画像は、アップロードの際(あるいはアップロード後)にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)の設定を行うことが可能です。
CCとは簡単に言うと、自分の作品に対して「この条件を守ってくれれば自分の作品を利用しても良いよ」と意思表示するための世界共通の仕様です。
Flickrの場合、CCを認めない「複製禁止」が1種類、著作権が存在しない(または放棄する)「パブリック・ドメイン」が2種類、「CCライセンス」が6種類、以上9種類の中から設定可能となっています。
CCライセンスについては今まで不勉強でとりあえず「複製禁止」にしていましたが、今回、遅ればせながら各設定の意味について調べてみました。
Flickrで設定可能なライセンス表示
1.All rights reserved
日本語で「複製禁止」や「転載禁止」などと言われるものです。私はこの作品のすべての権利を保有しており、他の人は勝手に使用してはいけませんと宣言するものです。Flickrの場合、デフォルトでこの設定になっているので、多くの画像はこの表示になっているのではないかと思います。
2.Public Domain Work
2015年の春に導入された設定で、その作品に著作権が存在しないので、自由に使用して良いというものです。
3.Public Domain Dedication(CC0)
こちらも2015年の春に導入された設定で、その作品の著作権を放棄するので、自由に使用して良いというものです。最初は先ほどの「Public Domain Work」と何が違うん??と思いましたが、「Public Domain Work」は著作権が元から無いもの、「Public Domain Dedication(CC0)」は著作権があったけど放棄したもの、という違いかと思います。
4.Attribution
原作者のクレジットを表示すれば、加工・再配布・営利利用が可能なライセンスです。
5.Attribution-ShareAlike
原作者のクレジットを表示すれば、加工・再配布・営利目的での利用が可能です。ただし、加工した場合は元の作品と同じCCライセンスにする必要があります。
6.Attribution-NoDerivs
原作者のクレジットを表示し、加工を行わないことを条件に、再配布・営利目的での利用が可能なライセンスです。
7.Attribution-NonCommercial
原作者のクレジットを表示し、かつ非営利目的であれば、加工・再配布が可能なライセンスです。
8.Attribution-NonCommercial-ShareAlike
原作者のクレジットを表示し、かつ非営利目的であれば、加工・再配布が可能です。ただし、加工した場合は元の作品と同じCCライセンスにする必要があります。
9.Attribution-NonCommercial-NoDerivs
原作者のクレジットを表示し、かつ非営利目的で、さらに加工を行わないことを条件に、再配布が可能なライセンスです。
6種類のCCライセンスが複雑ですが、よくよく考えたら以下のとおり書いてあることが条件であり、それを遵守すればそれ以外の行為はOKという解釈ですね。
・Attribution(表示)
・Attribution-ShareAlike(表示、継承)
・Attribution-NoDerivs(表示、加工禁止)
・Attribution-NonCommercial(表示、非営利)
・Attribution-NonCommercial-ShareAlike(表示、非営利、継承)
・Attribution-NonCommercial-NoDerivs(表示、非営利、加工禁止)
なお、SLの中で撮影したSSなどをFlickrで公開する場合、SSに描かれるアバターや衣類・髪・風景・建築物・小物などは元々はそれぞれのクリエーターさんが原作者(あるいはリンデン社)な訳です。それをSSを撮影した人が「複製禁止」とか「著作権放棄」とか「非営利なら良いよ」とか決めるのはおかしな感じもします。
と言いつつ、通常の写真において、人物が着用している衣類のメーカーにその写真に関して著作権があるかと言われるとおそらく無いと思いますので、SLにおけるSSも同じ解釈で理解すれば良いのですかね。よく分かりませんが。
以上