アバター少女画報

本日の話題はSLとは何の関係も無いのですが、SLユーザーの皆さんは先鋭的な・・・もとい、先進的な方が多いので、iPhoneやAbdroidの最新のスマートフォンを保有している比率が高そうなので、同じ境遇の方が少なからず居るのではないかと思って書きます。決してSLネタが無かったから、その代わりという訳ではありません。

私は今までドコモのガラケーとスマートフォンを1台ずつ保有していたのですが、先日ガラケーをスマホに機種変更しました。これでスマホ2台体制になった訳です。古いほうはソニーエリクソンのXperia acro(OS:Android2.3)、新しいほうはソニーのXperia Z(OS:Android4.1)です。なんで2台ともソニーなんだと言われそうですが、ソニー信者とはそういうものです。

前置きが長くなりましたが、新しく購入したXperia Z。性能的には申し分ないのですが、私が息抜きで休憩時間などに遊んでいるモバゲーの「大進撃ドラゴン騎士団」というゲームで、困った症状が発生してしまうのです。

　

困った症状その１　画面の横幅の倍率がおかしい

通常、スマホやガラケーで同ゲームを表示すると、ディスプレイの横幅いっぱいにゲーム画面が表示されるのですが、Xperia Zの場合は縮小表示になってしまい、左右に無駄な空き領域が出来ます。

実際にスクリーンショットを見てみましょう。まずは古い機種（Xperia acro Android2.3、標準ブラウザ）における正常表示の例です。



このように、横幅いっぱいに表示されます。相対的にボタンやリンクが大きく表示されるので、ミスポチ（＝間違って意図に反したボタンを押してしまう行為）なども起こりにくくなります。

続いて新しい機種（Xperia Z Android4.1、標準ブラウザ）における困った表示の例です。



ゲーム画面がギュッと真ん中に寄って縮小表示され、左右は余白になります。それはそれで画面の下のほうまで見えるから良いよね♪・・・と言う意見もあろうかと思いますが、これだけ縮小されるとミスポチが頻発してしまうので、出来ればもっと大きく表示して欲しいものです。

この症状はモバゲーの全てのゲームにおいて発生するわけではなく、私が登録しているゲームの中でも、問題なく表示されるものと、同じように縮小表示されるものとが混在します。何にせよ、メインで遊んでいるゲームでこのような不都合が生じるのは非常にストレスが溜まりますので、何とか解決方法を探りたいものです。

と言うコトで、とりあえず標準ブラウザの「設定」＞「高度な設定」にある「表示倍率」を「高」に設定してみました。これでゲーム画面が一時的に横幅いっぱいまで表示されたのですが、別のページに移動するとまた元の縮小表示に戻ってしまいました。「意地でも拡大表示はさせん」というゲーム運営会社側の強い意思を感じました・・・orz

そこで、Googleでいろいろ情報収集した結果、ブラウザのUser Agent（UA）の設定を変更して、例えばAndroid2.3などに偽装することでこの問題を解決できる場合があることが分かりました。UAの変更方法はブラウザによってまちまちです。どのブラウザがこの作戦に適しているかよく分からないので、Google Playから片っ端からブラウザをダウンロードして、UAの変更とその結果について調べてみました。

なお、今回の実験で偽装したUAは、問題なく表示されている古いほうのスマホ「Xperia acro」のもので、以下のようになります。
Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.3; ja-jp; SonyEricssonSO-02C Build/3.0.1.F.0.126) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/533.1 default

実験の結果

◎Android標準ブラウザ

残念ながら上記のUAを書き込める設定項目が見当たりませんでした。

しかしながら、Androidの標準ブラウザはアドレス欄に「about:debug」と入力すると、メニューの中に「デバッグ」という隠れメニューが表示され、そのなかの「UAString」という項目で予め用意されたUAを選択することが出来ます。

「UAString」のなかには6つのUAがあります。そのうち「Honeycomb-Xoom」（Android3を搭載したタブレット端末のことかと思います）を選択すると、なんと言うことでしょう、ゲーム画面がディスプレイの横幅いっぱいに表示されるようになったではありませんか。

しかし、この設定は一定時間が経過すると（アプリが再起動したときでしょうか？）リセットがかかってしまうようで、そのたびにデバッグの設定を改めて表示させて再設定する必要があります。

面倒ですね・・・。


◎Chrome for Android

続いてAndroid4系に搭載されているもう一つのブラウザ「Chrome」ですが、こちらは残念ながらUAの設定を弄れるような項目を発見することが出来ませんでした。

ケチですね・・・。


◎Angel Browser

個人開発ながら高機能であることで知られる「Angel Browser」は、「設定」のなかにUAを自由にカスタマイズできる項目があります。ここに先ほどのXperia acroのUAを入力してみたところ、見事に横幅いっぱいにゲーム画面が表示されました。

しかし・・・Angel Browserの現行バージョンが何らかの問題を抱えているのか、どのサイトを閲覧してもブラウザがクラッシュしてしまいます。

惜しい・・・。


◎Firefox

「Firefox」は、本体にはUAを設定できるような項目が見当たりませんでしたが、「Phony」というUAを偽装できるアドオンが配布されており、それを導入してUAを「Android（タブレット）」に変更したところ、見事に横幅いっぱいにゲーム画面が表示されました。

標準ブラウザと違ってこの設定は再起動後も保持される仕組みで、起動の都度UAの設定を行う必要がありません。これは来たか。

が、しかし・・・Firefoxの場合、今回の実験の対象である「ドラゴン騎士団」の画面レイアウトが大きく崩れてしまうことが判明。画像の一部が見切れたり配置がずれたりして、やや見づらい画面になってしまいました。

ゲームをプレイする分には大きな支障はありませんが、どうしても違和感が・・・。

あと一歩でした・・・。


◎Opera Mobile

「Opera Mobile」は、アドレスバーに「opera:config」と入力すると「設定ファイルエディタ」という画面が表示されます。そのなかに「User Agent」という項目もあるのですが、そこでは予め決められたPC系のUAしか選択できません。

本命の設定項目はその後ろの方にある「User Prefs」のなかにある「Custom User-Agent」です。ここに先ほどのXperia acroのUAを入力したところ、見事に横幅いっぱいにゲーム画面が表示されました。

Opera Mobileは操作性もすばらしく、動作の軽快さや滑らかさは標準ブラウザやChromeを凌駕していると感じました。ここまでは完璧です。ここまでは・・・（次回、思わぬ落とし穴について触れたいと思います）。

ここまでは完璧でした。ここまでは・・・。


◎Opera mini

「Opera mini」は「Opera Mobile」の簡易版であり、設定できる項目も限られており、UA偽装に関する設定項目は発見できませんでした。というか、モバゲー自体がうまく表示されませんでした。

全くダメでした・・・。


◎Sleipnir

「Sleipnir」は、UAを変更したいページでどこかを長押しするとメニューが表示され、そのなかの「ページの表示モードを変更」を選択するとUAを変更することができます。予め用意されたUAのほか、カスタムUAの設定も可能です。

そこで、Xperia acroのUAを設定したのですが、残念ながら表示に変化はありませんでした。

なぜだ・・・。


◎iLunascape

「iLunascape」はメニューの設定のなかにUAを変更できる項目があり、予め用意されたUAのほか、カスタムUAも指定可能です。

そこでXperia acroのUAを設定したところ、ゲーム画面は見事に拡大表示されたのですが、なぜかディスプレイの右側に寄ってしまい、左側が余白、右側が見切れるという結果になりました。

見切れては困ります・・・。


以上、実験の結果でした。

えーとですね・・・残念ながら「完璧」といえるものはありませんでした。Opera Mobileが今回の課題に関してだけ言うと完璧だったのですが、その他に致命的な不具合があり、使い物にならないのです。

それ以外では標準ブラウザが惜しいところまで行きましたが、再起動のたびにUAの設定が必要なのが面倒です。

この3日ほど、こんな実験で延々と時間を費やしてしまいました。徒労感でいっぱいです。

次回、「困った症状その２」に続きます。